2007年5月25日金曜日

大阪発・大迫雄起君衰弱死事件と川口道子被告の狂気


大迫雄起君衰弱死事件と川口道子被告の狂気 (1)



 2002年8月12日、当時中三の大迫雄起君が大阪住吉区のマンションの一室で、監禁の上に一日一回の流動食しか与えられないまま、衰弱死してしまいました。

 それから約一年半後の04年1月15日に実の母親の大迫智枝被告(逮捕当時36)と知人の無職川口道子被告(同38)のふたりのシングルマザーが逮捕されました。逮捕容疑は、保護責任者遺棄致死罪等です。


 この事件について調べれば調べるほど、奇々怪々とした事実が浮かび上がってきます。

 その一つが、治療という名の暴力です。「治療」という以上は、専門医の「病気」という診断が欠かせませんが、公判ではその医師の存在を川口被告自らが否定しました。

 その点を検事から追及されて、川口被告は携帯のサイトとか携帯でカウンセラーの助言を仰いだとか苦し紛れに答えていました。しかし、腑に落ちません。

 被告は、秘密の通信手段を持っていたと、私は睨んでいます。


 一方で、殺されたも同然の雄起君は、どんな病気をかぶせられていたかといいますと、「言語障害」とか「精神障害」とか「発育障害」とか、公判を傍聴した限りでは、そういった病気について検事が証人に尋ねていました。 証人台に立った証人は、担任の教師や祖母でしたが、いずれも気にするほどのものではないと答えています。 要するに、雄起君は誰が見ても正常な少年だったということです。


 この事件では、共謀したとして二人の母親が逮捕されましたが、役割分担ははつきりとしています。主導的立場にある川口被告が指示を出し、従属的な立場にある大迫被告がその指示に従うというものです。

 大迫被告は別れた夫(スナック経営)との間に残った数百万円の借金返済のために、昼夜兼行で働く頑張り屋さんですが、そのために雄起君の世話を川口被告に任せていました。

 この世話の内容は、明らかでありません。

 ある新聞社は「川口被告が食事の世話をしていた」と記事に書いていましたが、これは誤りです。食事の世話も部屋の掃除も洗濯もやってはいません。

 主婦専業とするには、あまりにも怠惰すぎます。俗事に自らの手を汚すことを嫌ったとしか言いようがありません。

 下の表は、大迫雄起君が衰弱死するまでの、自称「カウンセラー」の主だった指示の流れを示しています。


年月日 川口被告の指示の内容 その理由など
00年9月頃 遠足の日の朝に「弁当はない」と言い渡す。 しかし、昼食の直前になって、「弁当はあるよ」と改められる。  猫を飼う以上は、世話が日課であるのにサボったから?
00年10月頃 不登校児に仕立てあげる。 精神の病を自宅で治療するため?
01年1月頃 マンションの一室に南京錠を掛けた上、監禁。 度々逃げ出すため、治療の妨げになる?
02年4月頃 おかゆなどの流動食を一日一回にする。 吐き戻したりするから、一日一食にすれば全部食べると思ったから?
02年8月12日 大迫雄起君衰弱死。 死亡時の体重は19キロと、5歳並の体重しかなかったと言われている。


表は、人間未来社のHPより引用。


 川口被告の指示は「絶対」といつていいほどの重みを持ちます。ですから、後になって被告自らの出した指示?を撤回することはありません。 ところで、実のところ、川口被告は雄起君がどんな病気に犯されていたと思っていたのでしょうか? ヒントといいますか、きつかけは、雄起君が同級生の川口被告の長男を突き飛ばした点にあると見ています。 つまり、わが子の安全を守る一方で、危害を加えそうな子の頭の病気を信じて疑わなかった、哀れな母親の独り相撲ということです。 川口被告は、生徒に体罰を加えたという教員に対して抗議活動を行い、自主的な転校に成功しています。


 この後も、「次はどの教師を転校させてやろうか」と、母親仲間に語ったと噂されています。http://news9.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1079074598/-100


註)ソースは、「読売」ですが、古い記事のため、削除しているようです。


 被告は自らの力を過信していたと見ています。 その力とは、ずばり、超越的な力ではなかつたでしょうか。 これは蛇足ですが、川口被告は100キロはあろうかという巨体の持ち主です。 そんな被告が雄起君に対して監禁の上に、食事制限を行うのですから呆れてしまいます。


■追記

 本件は、川口被告が狐か何かの動物の霊が取り付いているために、雄起君の精神が異常をきたしていると見誤ったことから、動物霊の退治と称して食事制限を行ったものではないかと推測。

 推測のついでに、もう一つ加えると、監禁部屋は被告の「胎内」で、雄起君の再生をたくらんでいたのではないでしょうか。


 「巫女」という、随神(かんながら)の道に仕える者の犯行です。